リトープスの育て方


環境

リトープスは日光と風が大好きな植物ですので、育てる場所としては、雨が直接当たらない屋外や、日の良く当たる風通しの良い窓際などが良いです。1年を通して日当り、風通しの良い場所を選び、5~10月の日差しが強い時期には遮光してあげます。

 

<容器> 

容器は何でも良いです。プラスチックでも焼き物でも、お好きなものを選んで使ってください。

 

<培養土> 

水はけを良くすることに気を付けましょう。配合は初心者には難しいので、市販されているものを使っても良いです。

鹿沼土小粒、赤玉小粒(3mm前後のもの)などを容器の底に敷き詰め、ピートモス、川砂などを配合し中間に入れ、肥料としてマグアンプKの小粒を少量混ぜて入れます。表土にはお好みで、砂利や赤玉微粒などを敷きます。

 

<害虫・病気対策> 

リトープスは基本的には丈夫ですので病気になりにくいです。よくある害虫としてはネジラミが最も多く、予防するにはオルトランなど、農薬を使用するのが効果的です。



潅水

リトープスの栽培で、水やりはとても重要なポイントになります。

容器の質や培養土により、潅水の量や回数は違ってきます。

 

表面がカラカラになっていると、ついつい水をやりたくなりますが、リトープスの生態に合わせた水やりを行わないと、腐って死んでしまいます。

 

以下は育成時期に合わせた潅水の例です。環境などにより異なりますので参考にしてください。

 

夏場は休眠中ですので水をあまり必要としません。潅水は月1~2回ほど行い、雨が多いジメジメした時期は水やりを控えます。40度以上の猛暑の場合は水やりを控えたほうが良いです。

 

秋から冬にかけては生育期ですので月2~3回潅水します。

冬場は脱皮を控え、内部の新葉が生長できるよう、月1回程度の潅水をします。

 

脱皮が完了した頃は水分を必要とします。個体により脱皮の時期が異なりますが、様子を見て水をやります。この時期から気温が上昇するまでの間は、月2~3回の潅水をします。

 

<水やりのタイミング>

リトープスを触り、ムニュッと柔らかい、しわが寄っている場合は水分が不足しているので、水やりのタイミングです。

 

触ってみてリトープスが硬い場合、水分は足りているので乾燥気味でも大丈夫です。

 

水を十分に与えても、リトープスの状態が良くない場合は、根に問題があることがありますので確認してみて下さい。



植え替え・増やし方

 

<植え替え> 

リトープスは特別に肥料を必要としませんので、植え替えは2~3年に1度行えば問題ありません。

リトープスはいつでも植え替えできます。

 

植え替えてすぐには水を与えず、3日ほど経ったら潅水し、その後1~2週間後にまた潅水します。そうすることで根付きますので季節に応じて潅水してください。

 

<増やし方> 

リトープスは基本的には単頭で生長しますが、群生しているものは株分けできますが、難しいので種から育てると良いです。

 

種まきの時期は春か秋が良いですが、気温が20度以上あればいつでも出来ます。

 

種からの育て方はこちら

 



育て方のポイント

 

リトープスは環境を整えておけば

それほど手間のかからない可愛らしい植物です。

重要なのはリトープスの生態について知ることです。

 

リトープスは、種類や自生地の環境により

生育が異なるため育て方も少々違ってきます。

リトープスの自生地、南アフリカやナミビアでは

年間降水量がとても少なく季節も日本とは逆になります。

育てるのが難しい種類もあるので参考にしてください。

 

リトープスの種類と説明はこちら