リトープスとは

生ける宝石リトープス‐Lithops‐

       

      <科名> ハマミズナ科

      <属名> リトープス属

      <学名> Lithops

      <分類> メセン

      <生息地>南アフリカ、ナミビア他

      <生態> 

         リトープスは「生ける宝石」といわれ、小石に擬態している植物です。   

         さまざまな色や模様があり、とてもきれいな植物です。

   降水量の少ない地域で自生しているため、葉が多肉化し内部に水分を

   蓄えています。

     表皮の頂面は半透明の窓があり、そこから光を取り入れて

     光合成を行います。      

 

 

    その他のメセン類、コノフィツムなどと同様に、リトープスは

    脱皮をして生長する植物です。

    通常1年に1回脱皮を行い、内部の新葉が旧葉の養分を吸い、

    外側の旧葉は枯れます。

    生長が遅く、動きのない植物のように思われがちですが、

    1年で様々な姿に変化を見せてくれるユニークな植物なのです。 

  

 

 リトープスは種類により、生育の時期が異なります。(リトープスの種類)

 環境により少々違いはありますが、四季で生育サイクルを見てみます。

       

 通常夏は休眠し、ほとんど変化がありません。

 この時期には内部で次世代の葉を形成させています。

       

 涼しくなってくると雨季になり、水分を吸収し生長します。

 秋から冬にかけて花を咲かせます。

 

      

       冬場は動きが少ないのですが、内在する新芽が養分を吸収しています。

       遅いものはこの時期に花を咲かせ、早いものでは脱皮を開始します。

 

       個体により差はありますが、春にはほとんどが脱皮を行います。

       そして夏に備え休眠の準備を始めます。

 

       リトープスはこのようなサイクルで成長する不思議な植物です。